―――――――阿知賀女子学院 元麻雀部部室


玄「~♪」


玄「………………」パタパタ


玄「………………」ゴシゴシ


玄「………………」キュッキュ


玄「ふぅ、掃除お~わり!」


玄「うん、今日もぴかぴかだね」


玄「さて、お買いものして帰ろうっと」




宥「Zzz………」



玄「ただいまぁ」

宥「あっ、玄ちゃんおかえりぃ~」

玄「また寝てたの?」

宥「うん、ちょっと今日体育があって疲れたから……」

玄「ふ~ん……」


玄「たまには運動しないと、もっと体力落ちちゃうよ?」

宥「うーん、考えてみるね~」

玄「そうだね。じゃあ、わたしお夕飯の支度してくるから」

宥「いってらっしゃぁい」



玄(なんだか毎日おなじことの繰り返し……)


玄(せっかく女子高生になったのに、中学生の時と変わらないような気がするなぁ)


玄(毎週部室の掃除をしてるけど、せっかくの道具も使わないのはもったいないよね)


玄「よーし、おねえちゃんでも誘って、麻雀部を復活させよう!」



玄「いただきます」
宥「いただきます」
松実父「いただきます」


玄「………」モグモグ

宥「………」パクパク


玄「……ねえ、おねえちゃん」

宥「なぁに~玄ちゃん」

玄「あのね、わたしと部室で麻雀しない?」

宥「麻雀?」

玄「うん、そう」

宥「二人で麻雀はちょっと厳しいんじゃないかなぁ……」

玄「やっぱり、そうだよねえ」しゅーん

宥「あっ、そうだ。ひさしぶりにオセロでもやらない?オセロだったら二人でもできるから」

玄「そうだね。ありがとう……あとで部屋に行くね」

宥「うん♪」


玄「はぁ、おねえちゃんの勧誘失敗かぁ」


玄「最低でも、あとひとり誰か見つけなきゃね」


玄「穏乃ちゃんはどうかな?」


玄「明日の放課後教室に行ってみよう!」





玄「すみませーん、高鴨さん居ますか?」

「高鴨さんならホームルーム終わってすぐに着替えてどっか行っちゃったよ」

玄「そうですか……ありがとうございました」



玄「穏乃ちゃん、麻雀飽きちゃったのかなぁ」


玄「よーし、もうこうなったら一人でも麻雀しよう!」


ウィーン……ガシャコガシャコ


玄「がんばるよー」


トン


トン


トン


玄「ツモー!タンピンツモでななとーさんだよ!」


トン


トン


トン


玄「ロンー!タンヤオドラ4、12000だよー!」


玄「わーい」


玄「わーい……」


玄「はぁ……」


玄「来週は県大会だし、それまで頑張ろう!」





―――――――地区大会会場


玄「ふぅ~む、なるほどなるほど~」


玄「ツモドラ4、2000-4000です」


玄「タンヤオ三色同刻ドラ3、12000です!」


やえ「ば、バカな……」




玄「勝ったよ!これで全国だ!」





穏乃「ねえ憧、こども麻雀クラブに居た玄さんって覚えてる?」

憧「もちろん覚えてるわよ?」

穏乃「なんとその玄さんが、今インハイの個人戦で決勝進出したんだって!」

憧「マジで!?」



―――――――個人戦決勝卓


玄「ロン、中ドラ3!7700です」

智葉「くっ……」

照「これでオーラス……」

憩「この状況でドラ抜きで逆転手なんてできるわけありませんよーぅ」




「第71回全国高校生麻雀大会、個人戦優勝は奈良代表松実玄選手だー!」


玄「みなさん応援ありがとうございましたー!」






玄「Zzz………」


憧「玄」


憧「く~ろ!」


玄「あっ!おはようございます憧ちゃん……」

憧「もう東京着いたわよ?」

玄「あ、ほんとだ……」

穏乃「宥さんと二人で、ぐっすり眠ってましたね!」

宥「まだねむい~」

灼「もうホテルなのに、夜眠れないよ?」


玄「夢か……」

憧「ん?」

玄「夢を見てたのです」

穏乃「どんな夢ですか?」

玄「わたしが一人ぼっちで、個人戦で優勝する夢」

灼「うちは個人戦誰も出てな……」

玄「……優勝したのはうれしかったけど、わたしはやっぱりみんなと一緒のほうがいいな」

憧「もう、玄はバカね!」

玄「?」

憧「うちらで全国優勝して、正夢にすればいいでしょ!」


玄「………」

玄「………うん!そうだね!」

穏乃「頑張りましょう!」

宥「お~!」

灼「お、おー……!」



晴絵「盛り上がってるのはいいけど、早く降りてくれないか……」


カン




というわけで「赤なし裏なし一発なしで玄がインハイに出たら」でした。
あまり長くない感じで投下してゆきたいと思っています。