―――――――慕の家

閑無「Jバックー」

こーすけ「K」

慕「パスだよー」

閑無「2」

こーすけ「パスだ」

閑無「2の3枚出し」

こーすけ「それに勝てるのあるわけねーだろ」

慕「パスー」

閑無「9の革命」

こーすけ「ぐあ」

慕「ないよー」

閑無「Q」

こーすけ「10」

慕「あ、7」

閑無「5であがりだ」

こーすけ「……慕出せるか?」

慕「……」フルフル

こーすけ「じゃ、8切り8切りで4」

慕「負けちゃったー」

閑無「やっぱアホだなオッサン」

こーすけ「は?」

閑無「Qに4出してれば勝ってたじゃんか。ちゃんと考えないからそうなるんだよ」

こーすけ「お前だったらラストにジョーカー持ってても変じゃないだろ」

慕「おじさん、ジョーカーはもうかなり最初に2枚とも使ってるよ」

閑無「……ていうか、ジョーカーであがったら負けだろ」

こーすけ「そもそもルールが多すぎるんだよ!」

閑無「ま、それはそうだけど……」



―――――――2時間前


こーすけ「年末なのに大変だな」

閑無「……そうだな」

閑無「別にどうでもいいけど」

慕「うちも二人きりのお正月よりずっといいよ」

慕「で、今日もやるんだよね?」

閑無「いや、大晦日ぐらいゆっくりしてよう……」

慕「えー?」

こーすけ「まぁ、麻雀は片付けも面倒だしな」

閑無「他に何かないのか?」

慕「うーん、トランプならあったかも」

閑無「じゃあ大富豪で決まりだな」

こーすけ「んじゃカード切るぞ」バラララララララ

慕「わ!かっこいい」

閑無「……わたしも出来るぞ」

こーすけ「ほい」

閑無「ん」

こーすけ「はい慕」

慕「はーい」

こーすけ「じゃ、まずはダイヤの3」

閑無「ダイヤの4で階段縛りー」

こーすけ「かいだん……?」

慕「しばり……?」

閑無「え?」


慕「8切りはなんでも切れるよね?」

こーすけ「えっマジか」


閑無「10の3枚出しで3、5、7の3枚捨てー」

慕「なにそれズルい」


こーすけ「これであがり」

閑無「ジョーカーあがりは反則負けだよな?」

慕「ねー?」

こーすけ「そういうのは先に言え!」


閑無「Jバックー」



こーすけ「止めだ止めだ、やってられるか」

閑無「ちょっと煩雑になりすぎたな……」

慕「ん……」

こーすけ「慕、眠いのか?」

慕「う、ううん!大丈夫!」

閑無「だから昼寝しとけって言ったのに」

こーすけ「こりゃ年越しまで無理かもな」

慕「頑張るよ!次はポーカーやろう」

閑無「いいけど、チップの代わりが無いと無理じゃん」

慕「……点棒?」ジャラ


閑無「ストレート」

こーすけ「……ぐっ」


こーすけ「ツーペア」

慕「ワンペアだけ」

閑無「こっちもツーペアだ」


こーすけ「フラッシュ」

慕「ツーペア」

閑無「フルハウス」


慕「役が出来なくてつまんないな」

こーすけ「交換回数を3回に増やすか?」

慕「ううん」


慕「18回に増やそう!」

閑無「はァ!?」



閑無(……で、結局麻雀を打つことになってるし)

慕「♪~」

閑無「ツモ、三暗刻ドラ2で2000-4000」

慕「まくられちゃった」

こーすけ「しっかし、ホント飽きないなお前ら」

閑無「わたしはサンマ飽きた……」

慕「え、そうなの?」

閑無「大味過ぎんだよ、タダでさえ運ゲーなのに」

こーすけ「大富豪もあんま変わらんだろ」

閑無「それもそうか」

慕「わたしは、ずっと三麻が好きだったから」

閑無「まぁ、この3人で打つのも長いよな」

慕「もう半年過ぎたね」

閑無「思い返してみれば、結構いろんなことがあったよな」

慕「はやりちゃんとも仲良くなったしね」

閑無「……アイツをぶちのめすためだよ」

閑無「油断させて、ズバッとだな」

慕「はやりちゃんに勝ちたいのは麻雀でしょ?」

こーすけ「不意打ちとかあんまり意味ないな」

閑無「あーもー、うるさいな!」


こーすけ「……そろそろ、日付が変わるな」

慕「こんな遅くまで起きてるの、初めてだよ」

閑無「年越し初体験だな」

閑無「……っていうか、それくらい小1の時にはやってるんじゃねーか?」

こーすけ「慕は昔から早寝早起きだからなー」

慕「あ、カウントダウンカウントダウン」

慕「ごー、よん、さん、にー、いち」

慕「あけましておめでとうございます!」ペコリン

こーすけ「あけおめー」

閑無「はいはいあけおめ」

慕「ふたりとも反応が軽くない!?」

閑無「お前がはしゃぎすぎなんだよ」





こーすけ「で、ふたりで初詣行くの?」

慕「うん」

閑無「オッサンは行かないのか?」

こーすけ「寒いから今度にする……」

閑無「あっそ」

慕「では、行って参ります」

こーすけ「気を付けろよ」



慕「かんなちゃんは何をお願いしたの?」

閑無「んー?別に神様とか信じてねーからな。お参りの時も何も考えてなかったよ」

慕「えー?もったいないよ!」

閑無「別に、入れたの五円だろ……五円で叶えられるほどの安い願いなんてどうでもいいよ」

閑無「居るかもわからん神様より、とりあえずそこにいる人間のほうが重要だし」

慕「……それは、そうだね」

閑無「だから、さ」

閑無「その、まぁ……今年もよろしく、な」

慕「うん!こちらこそよろしくね!」


閑無「……ん?」

慕「あ、あれはやりちゃんじゃない?」


はやり「あー、やっぱり慕ちゃんだー」

慕「はやりちゃんも初詣?」

はやり「そうだよっ」

閑無(なんで行く先々に現れるんだこの女は……!)

慕「ねえねえ、はやりちゃんもこの後うちに来ない?」

はやり「はやっ?」

慕「これからお年玉タイムなんだよ!毎年、麻雀でおじさんに勝った分貰えるの!」

閑無「だ、誰がそんなこと考えたんだよ」

慕「お母さんだよ?」

閑無「……それ、どれくらいもらえるんだ?」

慕「1点が1円かな」

はやり(すごっ)
閑無(余裕でアウトなレートだー!)


慕「その時だけは毎年4000点くらいしか勝てないんだよね」

はやり(それは必死にもなるよね)

慕「今年こそはみんなで10000円超えを目指そうよ!」

閑無(意外とその親にしてこの子ありって感じなのかも)

はやり(慕ちゃんってコワイ……?)

閑無「と、とりあえずお年玉は置いといておせち食べに帰らないか?」

閑無「作ってるの見てて相当我慢してたんだぞ」

慕「そうだね……わたしもお腹すいた」

はやり「ホントにはやりもご一緒していいのかな?」

閑無「まぁ、正月ぐらいは許してやる」

慕「なんでかんなちゃんが決めてるの……」



閑無「黒豆ー」

はやり「うわ、おっきいエビ」

閑無「それはお前にやる」

こーすけ「なあ慕、いくらなんでも麻雀しながら食べるのは行儀悪くないか」

慕「いいのいいの、お正月だから♪」

こーすけ「そういうもんかね……」トン

慕「ロン!リーチ一発タンヤオ平和ウラ2で12000だよー!」

こーすけ「ぐわああああああ!」


閑無(食事をしながら麻雀をすることで注意力を削ぐ作戦にまんまとひっかかるなんて)

はやり(ひっかかるおじさんもどうかと思うけど……慕ちゃん、恐ろしい子!)


慕「えへへー♪」


閑無(まぁ、エキサイティングな正月なのには違いないな)

閑無「あ、それロン。三色同刻ドラ3の満貫だ」

こーすけ「どわあああああああああ!」


閑無(…………悪くないかも)



カン!



※この記事は書け麻記事です!


4話のかんなたそかわいかったよー
あの大会って年度が変わってすぐにあるんだねー