4日間にわたる中国麻将記事も、とうとうフィナーレ。

ラストは、ストレスマッハ麻雀を得意とする彼女に締めていただきます。

今回の検証最大の犠牲者は……大星淡さん!

いえ、もともとが第71回大会のルール変更によって大きなアドバンテージ(カン裏あり)を得ることになった彼女なので、

これくらいは勘弁していただきたいですけど。



Disの意図はありません。
Disの意図はありません。



さて、彼女の能力。

「配牌が役なしの0向聴で開始する」

「カンをすれば槓裏ドラが4つ乗る」


これらは完全に別個のものですね。リーチの後/前関係なく、役ありの状態でカンをかけてリーチしても

本人は『乗る』と確信していたので。(実際にはドラ乗りませんでしたが)


……が。

槓裏ドラ?ダブルリーチ?



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もちろん、無いとなれば普通に打つのでしょうが、あくまで普段の淡の性能を調べるため、

淡ちゃんはリーチを打って、ずっと手替わりをしないという状況を一旦想定しましょう。



臨海高校の中国麻将交流会に招かれた淡は「リーチ!」と叫びながら第一打牌をしリーチ棒を卓に置きます。

ハオはじとーっとした目で淡をみつめています。

智葉は「だから中国麻将だって言ってるだろ」とリーチ棒を淡の手元に戻します。

ミョンファはあさっての方向を見ながら「今日のおやつはどうしましょうか……」とつぶやきました。

おやつというワードに気を取られた淡ちゃんはこれが中国麻将であることを忘れ、次局もダブルリーチをかけるのでした。

そんな残念な淡ちゃんを想像してください。


役なし聴牌の時点でついている役は……

-----------どちらかが確実に付く役-----------

不求人(4)or門前清(2)

--------局の終盤になれば確実に付く役-------

暗杠(2)

------聴牌形によっては付くかもしれない役-----

辺張(1)or嵌張(1)or単釣将(1)orなし

-----------20%程度の確率で付く役----------

幺九刻(1~2)or无字(1)

-------運が良ければ着くかもしれない役-------

四帰一(2) 双暗刻(2) 喜相逢(1)
老少副(1) 缺一門(1) 連六(1)

--------------99%付かない役--------------

大于五(12) 小于五(12) 三色三歩高(6)
花竜(8) 五門斉(6)  双同刻(2) 

-----------99.9999999%付かない役----------

全大(24) 全小(24) 一色三歩高(16)

------------------------------------------


日本の「役なし」の定義からすると暗刻は2個までオッケーです。

淡は双碰待ちのシーンがありましたので、暗槓の分とあわせてツモれば不求人(4)+双暗刻(2)+暗杠(2)で8点。

通常形なら、喜相逢(1)や缺一門(1)はそれなりに出ますので、

幺九刻がありさえすればツモで8点に届きそうではありますが、あの圧倒的破壊力はどこへやら。

しかもツモでしか和了れないため山の最後の角までは和了不可能で、ダブリーのメリットも完全にありません。
(日本麻雀なら、淡の四-七萬待ちダブリーに対してシズが配牌時点で七萬を持っているのでダブリーのみ、ダブリー一発などのロン和了はあり得る)
攻撃特化としては少々力不足が過ぎますね。


結局のところ、普通に8点分の手を作るしかなさそうです。
(それでも0向聴スタートは不求人(4)+平和(2)+断幺(2)の1向聴となる可能性があるので魅力的ですけど)


淡「で……でもわたしにはまだ絶対安全圏があるもん。だから全然戦えるし!」


確かに、相手の手も遅くなれば局を山の最後の角まで進めるのは大して難しくありません。


でもね淡ちゃん。中国麻雀にはこんな役があるんよ


全不靠【ちぇんぷかお】12点
三つの色で、それぞれ1-4-7、2-5-8、3-6-9の筋をあつめる。
それに加え字牌を1種類ずつ5~6枚加えたもの。五門斉は複合しない。

cpc2
cpc1
こんなん。バラバラやん……



組合竜【つーはーろん】12点
三つの色で、それぞれ1-4-7、2-5-8、3-6-9の筋をあつめる。
それが1~9まで揃っているもの。
thr1
文字では説明しにくいので……こんな感じ。
thr2
ならべかえるとこう。なんというかレインボードラゴン、って感じですのだ。

thr3
全不靠と複合。



七星不靠【ちーしんぷかお】24点
三つの色で、それぞれ1-4-7、2-5-8、3-6-9の筋をあつめる。
そのうち、字牌が7種1枚ずつ揃っているもの。
csp1
こういうのや
csp2
こういうの。
全不靠の上位役です。五門斉は複合しない。


さてさて、絶対安全圏は他家の配牌を5~6向聴と化す能力。

そのお披露目の一発目【A5-196】での3人の配牌は……

穏乃:一五八378①④⑧南北發中
姫子:459①②⑧二六八東南西中
竜華:①⑦1366一四五八西白發中


とりあえず親番の竜華を例にとってみると、この形なら赤字の牌はそのまま利用でき、

①⑦
1366一四五八西白發中

①-④-⑦ 二-五-八 3-6-9の組み合わせで組合竜+全不靠を狙っていくのがベストな選択です。
有効牌は四筒、九索、二萬、東、南、北の6種類で3向聴。


穏乃も同じく①-④-⑦ 二-五-八 3-6-9の形で狙うなら有効牌7種の4向聴。
姫子は……うーん、これは割と厳しいですね。四面子一雀頭形、全不靠形の両方で5向聴。
①②③-456-七八九で花竜を目指す方が近いかな?


もちろん、ツモによって受け入れるべき筋は変わっていくのですが最短距離、ということで。

……これにて絶対安全圏破れたり。しかも全不靠系って結構高い役だ。

必ず3面張になるし、河も読みにくくて結構和了りやすい。

(まあ、うまくいってるのはこの局だけで、他のシーンだとかなりガチな5~6向聴ばかりなんだけど)


ただ、役の性質上同じ牌を1枚ずつしか使えないから、手牌が縦に伸びやすい子は(咲さん、クロチャー、誠子さんなど)この戦法は使えない。


とはいえ、普通の子にとっては一方的に虐殺されるだけだった魔物に対抗する強力な武器が出来たことになる。

中国麻将は全ての凡人に希望を与えるんだ!


そういう訳なんでリッツさん、インターハイの後は 『郝-Hao- 大陸編』を是非オナシャス!





4夜連続更新といったな。あれは嘘だ。

もうちょっとだけ続くんじゃ。