―――――――白糸台麻雀部部室


菫「……」タン

トントントントントントン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「リーチ」タン チャラ


菫「……」タン

トントントントントントン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「カン」パラ チャッ

誠子「……」パチ

淡「……」タン

菫「……」タン

淡「ロン 12000」

菫「はい」チャララ

淡「ん」パタン

ジャラララララララ

ヴィー ジャコッ


菫「んー……」

トントントントントントン


照「ねえ」

菫「ん?」

菫「ああ、長考失礼」

照「じゃなくて」

菫「なんだ?」

照「それ、やめて」

トン……

菫「あぁ、これか……」

菫「あれ以来、なんか妙に癖になってな」


誠子「そういえば、解決策は新道寺のシローズがヒントになったんでしたっけ」

淡「えー、なになにー?何の話ー?」

照「菫のクセの話」

菫「クセとやらが指の動きだとわかったのはいいんだが、解決法がわからなくて」

菫「特定の時だけ指動かしてたらバレるから、常にやってればいいってなったんだよな」

淡「あぁー、なんかあったねえその話」

菫「悪いな うるさかったならもうやめる」

照「うん」

誠子「じゃ、再開しましょうか」


菫「……」タン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「リーチ」タン チャラ


菫「……」タン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「……」タン

菫「ロン 7700」

淡「あちゃー」


菫「ツモ 1000-2000」

誠子「……」チャラ

照「……」チャラ

淡「……」チャラ


菫「♪~」タンタカタッタッターン

誠子(なんか指の動きが進化してる!?)

照「菫」

菫「ん?」

照「指」

菫「あっ……すまん」

菫「ちょっと調子が上がってきてしまってつい」

照「気を付けて」


菫「……」タン

照(おさまったみたい)

照(ちょっと言い過ぎたかも……帰りに謝ろう)

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「リーチ」タン

ウネ

ウネウネウネウネ



照(………………………………今度はこっちが気になりだした)

ウネウネ

菫「……」タン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「カン」パラ チャッ

ウニョ

菫「……」パチ

淡「……」タン

ウニョウニョウニョウニョウニョ


菫「……」タン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「ツモ!3000-6000!!」ウニョーン!

照「」ガタッ


照「…………」ガサゴソ

菫「おい照、いきなり卓を立つな」

誠子「鞄なんか漁ってどうしたんですか?」

照「……淡、これあげる」

淡「わ~、めっちゃかわいいシュシュじゃん!貰っていいの!?」

照「私は使わないから」

菫「というか、なんでそんな物持ってるんだ」

照「週麻TODAYのおまけ」

誠子「今TODAYそんなの付録に付けてるんですか……」

淡「ありがとーテル!大事にするねー!」

照「付けて」

淡「え?」

照「今すぐ付けて」

淡「ええ?うーん、テルがそこまで言うならそうする!」

照(これでよし……)

淡「えへへ、似合う?」

照「……似合ってる」

菫「わざわざ席を立ってまで淡にシュシュを渡したかったのか……?」

誠子「さ、再開ですね」


淡(あっははー、テルにシュシュ貰っちゃったー♪)

淡「リーチィ!」タン チャラ

ビターンビターン

照(失敗した!束になったぶん威力が増してる!)



淡「ツモっ!6000オール!!」ビタァン!

照「……………………」ガターン

菫「おわ、だから急に席を立つな!」

照「…………」ガサゴソ

照「淡、これ」ピラ

淡「なーにー?」

照「私が行ってる美容室のチラシ。私とお揃いの髪型にする気は無い?もしくは誠子とお揃いでもいい」

淡「えぇー、亦野先パイと一緒は短すぎでしょー」

淡「今の長さにするのだいぶ苦労したんだよー?」

淡「でもー、テルとお揃いだったらいいかも!」

照(……よし。今日だけ我慢今日だけ我慢……)


菫「ちょうど今ので箱割れだな。尭深、代わるか」

尭深「はい」

照「キョウダケキョウダケ……」ブツブツ

淡「何ぶつぶつ言ってるのテルー?」



尭深「……」タン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「リーチ」タン チャラ

尭深「……」タン

誠子「……」タン

照「ツモ 500オール」

淡「はーい」

照(やっと調子が出てきた……)


照「ツモ 1100オール」

照(ふぅ……)

尭深(あ、お茶無くなっちゃった……)

コポコポコポ


尭深「……」タン ズズーッ

誠子「……」タン

照「………………」タン

淡「リーチ」タン チャラ

尭深「……」タン フーフー ズズーッ

誠子「……」タン

照「……………………」タン

淡「……」タン

尭深「あ、ロンです。1300は1900」

淡「ありゃ?速いなあ」

淡「あがるにしてもテルだと思ってたのに……」ヒョイ


淡「って、何これ。ツモ見逃してフリテンしてるじゃん」

照「ぼーっとしてた」

照(ほんとはイライラしてて集中できてなかったからだけど……)

照(急に尭深がうるさくなった……何?さっきまで静かだったのに)

照(わかった。熱いお茶を魔法瓶から注ぎ直したからだ)


照「尭深」

尭深「はい?」

照「熱いお茶すするの禁止ね」ニコッ

尭深「な、なんでで」
照「わかった?」

誠子(め、目が笑ってない)

尭深「す、すみません以後気を付けます……」ショボーン

照(さて、これで集中できるはず……)


尭深「……」タン

誠子「……」タン

照「……」タン

淡「……」タン

尭深「……」タン

誠子「ポン」ピシャッ

照「…………」タン

淡「……」タン

誠子「ポン」バシャア

照「…………………………」タン


誠子「ポン」ザッパーン!

照「うわあああああああああああああああああああああっ!」



<センパイ!イタイ!イタイデス!

<オイテルナニヤッテルンダ!

<ダレカオトコノヒトヨンデキテェ!







―――――――清澄高校麻雀部部室


久「それで、チャンピオンが静養に戻ってきてるの?」

咲「ええ、こんな形ですけどお姉ちゃんがうちに戻ってきてくれて、嬉しいです」

咲「はい、お姉ちゃん。プリン食べる?」

照「たべるー」

まこ「まあ、ここらは東京と違って刺激も少ないじゃろうしな」

京太郎「やっぱり都会暮らしってストレスたまるんだなあ」

久「インハイはもう終わってたのは幸いね」

優希「インハイ前だったほうがわたし的には楽できたんだがな!」

咲「はいお姉ちゃん、あーん」

照「あー」

和(咲さんにあーんしてもらえるなんて羨ましいです……)

照(誠子たちには悪い事をしたけど、なんか咲と仲直りできた)

照(怪我の功名ってやつかな……しばらくこっちでゆっくりしたら何かお詫びの品物でも買って帰ろう)

照「ごちそうさま」

久「あら、おやつタイム終了みたいね」

久「せっかくだから、ちょっと打って行かない?」

照「……じゃあ、少しだけ」

久「じゃ、面子は私と……そうそうある機会じゃないんだし、須賀君と優希入りなさい」

優希「あいわかったじぇ」

京太郎「え、俺ですか!?」

久「嫌なの?」

京太郎「いえ!是非やらせていただきます!」


久「……」トン

優希「……」トン

京太郎「……」トン

照「……」トン

照(ああ……静かだ……)

照(ちょうどいい感じの広さの部室、窓の外にはのどかな風景が広がり、少人数で男女ともに和気あいあいとした雰囲気……)

照(やっぱ故郷っていいなあ……)


優希「タコスぢから再チャージだじぇ!」バリバリムシャムシャ

照(ソースがこっちまではねた……)

久「……」トン

優希「……」トン

京太郎「んー?えーと、これが入ったからここがこうなって……えーとこれ何待ちだ?」

京太郎「ちょーーっと待ってくださいね……」

久「んもう、そこまで悩まれたら誰も筒子出さないわよ」

京太郎「げげげ、バレちゃいました?」


照「…………」

照(落ち着け、彼は初心者って言ってた。寛容に寛容に……)

照(そうだ、指導をしてあげるのも悪くないかも。そう何事もポジティブにポジティブに……)

久「リーチィ!」チャラ

京太郎「ええ、あそこまで言っといてリーチするんですか」トン


久「来るわよ来るわよー」ビシィ

久「ツモァ!」バチコーン!

久「リーチ一発ツモ三暗刻裏3つ。4000-8000ね」

京太郎「うわ、綺麗に待ち使い切られてる……」

久「ふっふっふ」

照「……う」

照「うわあああああああああああっ!!」

咲「お姉ちゃん!?」






―――――――8年後


憧「インターハイ2回戦第4試合。本日の実況は私、新子憧が務めさせていただきます」

憧「そして解説として、宮永照プロをお呼びしています」

照「みんなぁ~!元気ぃ~?2代目牌のおねえさん、てっるりーんだよ☆」キラッ

憧「え、えーと。宮永プロ、今日はよろしくお願いしますね?」

照「もう!憧ちゃん?わたしの事はてるりん♪って呼んでくれなきゃい・や・だ・よ?」プンプン

憧「テルリーンヨロシクオネガイシマスネー」

照「はーい!今日も解説のおしごと、頑張っちゃうぞー☆」



菫「まさか過度のストレスであんなことになるなんてな……」

咲「でも、明るいお姉ちゃんに戻ってくれて、よかったかなとも思ってます」

京太郎「いいのか!?アレで!?」

和(憧……大変でしょうが頑張ってください……)



照「よーし、頑張って解説するね!てるてる魔鏡パワー開放の呪文、行ってみよう!」

憧「テルテルウチュウイチカワイイヨー」

照「ありがとー!てるりんもみんなの事宇宙一愛してるよー!」




カン



イライラ感をヒートアップさせるために、半角擬音てんこ盛りでお送りしました。